マンボヤ10月のおすすめエッセンス：神秘と女神と女性の果実、ザクロ その2

マンボヤディレクターのディルクさんから今月もお勧めのエッセンスが届きましたよ。

今月はザクロ。妊活をされている方は絶対に読んでみてください。

神秘と女神と女性の果実、ザクロ

その1から続く

このペルセフォーネの神話は聖書のエデンの園の物語と並行して理解すると興味深いものがあります。

ハデスは、イヴがアダムに林檎（ザクロ）を食べるように強要しなかったのと同じように、
ペルセフォーネにザクロを食べるように強要はしませんでした。
この状況はセクシュアリティの目覚めを象徴していると言われています。
この『再び戻ることはできない』という状況が示すものは、
『あなたはもう以前のあなたには戻れず、セクシュアリティを否定することは出来ない。』
という事です。つまり、第二次性徴を迎えて後、子供には帰れないという事を意味します。

また私は、ペルセフォーネが一年のうちの三分一を黄泉の国で過ごさねばならないという点も
興味深いと思います。何故なら、一日のうちの三分の一の暗い時間帯は私たちもベッドで過ごすからです。

また、何世紀にもわたってザクロは女神の象徴であり、中東では豊穣のシンボルとされてきました。
自分の産む子供の人数を知りたい少女は、熟したザクロの実を力いっぱい地面に投げつけて
その数を占いました。実が割れて地面に散らばったザクロの粒の数が、
将来産む子供の数だと信じられていました。
ラテンアメリカにも似たような風習があります。妊娠を望む女性はザクロを半分に切り、
その断面にはちみつを塗り、自分の名前を書いた紙を割ってはちみつを塗られたザクロの間に挟むのです。
そのザクロを月の女神に捧げると、月の女神がその願いを叶えてくれるというものです。
アフリカ東部ではザクロは愛と官能の象徴としてスワヒリ語の多くの歌に登場します。

このように世界中の国々でザクロは女神、女性、愛、官能、豊穣、妊娠
といったものと結びつけて考えられてきたのです。

1993年から96年までマンボヤでは妊娠と出産のためのエッセンス作りに取り組みました。
マンボヤのエッセンスの中でもザクロのエッセンスは間違いなく妊娠と出産について
最も重要な役割を持っています。

それではマンボヤのザクロのエッセンスそのものについて詳しく見てみましょう。

ザクロは私たちの性別に関わらず女性性の側面に光を当てます。女性性には受容するという側面があり、
受容性が不足すると自分を受け入れられない、自己の内面での衝突、葛藤を引き起こします。
つまり、自己の持つ全ての側面を統合することが出来ず、歪になってしまうのです。
女性的な部分を無視して過ごしていると、自己の内部のバランスを崩してしまいます。
特に思春期に問題が起こりやすくなります。女性はプライベートや社会的な関わりの中での
個の確立に困難を感じたり、肉体的には月経に関するトラブルが起こりやすくなります。
自己の内面での衝突は症状として拒食症として現れることもあります。
不妊はこの受容性の不足や、自己の内面での衝突や葛藤を表す重要な兆候です。
女性性の欠如や、陰エネルギーの欠如は妊娠を妨げてしまうのです。

自己の女性的側面を否定する男性は、受動性や穏やかさや優しさを弱さと見做します。
そのような男性は妻やガールフレンドを理解しようとせず、従順さのみを求め、
お互いの関係に横たわっている問題の本質を解決することは出来ません。

ザクロのエッセンスは女性の強さと、男性の優しさはどちらも平等に重要であると教えてくれます。
このエッセンスはすでに備えている部分を良い、悪いなどと判断することなく、
不足している部分を統合するように促します。

東洋医学では女性エネルギーは陰と呼ばれています。
それは性別に関係なく、体の中央線、鍼灸の経絡で言う任脈に収められています。
任脈のエネルギーの不足は肉体的、感情的に傷付きやすい状態にします。
陰のエネルギーが不足している人は、一般的な人よりも病気に罹りやすいのも特徴です。
さらに、そういった悩みを抱える人たちは、(女性としての)自尊心と自信を欠いている傾向があります。
不妊症は多くの場合、任脈の陰のエネルギーレベルの低下と関連しており、
ザクロはまさにその不足している陰エネルギーを実際に補います。

妊娠した女性は、この種のエネルギーを多く必要とします。
特に妊娠後期の3分の1はとても疲れやすくなり体力を消耗します。ザクロはそのように必要な
陰のエネルギーを補うのに非常に優れたエッセンスです。
また、妊娠出産期に頻繁に必要とされ、使用されるエッセンスであり、
穏やかで自然な出産のプロセスをたどるためのエッセンスとして使用できます。

セルフケアとして耳の中にある子宮のツボにザクロのエッセンスを使用して刺激するのは
優れた効果があります。方法は簡単です。ザクロのエッセンスを2～3滴を綿棒に垂らし、
その綿棒で3～5分間、両方の耳にある子宮のツボをマッサージしてください。
もっとも簡単で速く陰エネルギーを肉体とソウルにもたらす方法は、
耳つぼのマッサージの前に左頬をザクロのエッセンスでマッサージすることです。

最後に、100種類の花と瞑想をして受け取った、花からの豊かな英知を記した書
『花々とそのメッセージ』からの言葉を引用をして今月のエピソードを終わりにします。

ザクロ：「聖なる愛は世界中に広がっています。

私たちのような果実を結ぶ多くの植物は絶えることなく人生に強さを与えます。」

マンボヤディレクター
ディルク・アルブロット